|
人の営みと自然の営みが交わるところで。
こんな新聞記事がありました。ロンドンの地下鉄駅で活動するストリート・ミュージシャンたちが、悲惨なテロ事件があった翌日、「今日はチップを受け取らない。みんなのために歌う」と書いた段ボールを足元に置いて活動した、というのです。彼らはまず、「こんな時だからこそ、自分は街のみんなのために歌う」と考えました。
テロは決して許されないことです。でも同時にこの報道からは、こうした絆に支えられた社会の奥行きを日本は持っているだろうか、と考えさせられます。そして、同じ島国でも欧米では、社会を構成するメンバーとしてまず個人がしっかりとある、という印象をあらためて強くしました。
個人と社会がともにしっかりとあるための、最も大切な基盤は何でしょう。私たちは、それは「大地と人間」だと考えます。そして、このふたつを結ぶのは、「自然の恵み」です。
食習慣や古くからの料理が伝えられなくなり、土地の伝統が失われる一方の今日。風土に根ざすことのない生活からは、気ままな「消費者」は育っても、社会を共に作っていく個人としての「人間」は育っていかないのではないでしょうか。
食事は、人と人が、大切ななにかを分かちあう時間です。人間もそのほんの一部である大自然から、私たちはそのための食べ物をいただき、それを地域の営みとしてきました。そのことをいま一度確かめながら、私たちはたくさんの皆さんに、ニセコの風土から多くのことを学び、発見してほしいと願っています。
「マルベリー」は、このような考えをもとに、都会の皆さんが北の大地と深くふれあう、ユニークな北海道体験メニューです。
|